Cute or Creepy?

というわけで本日は北九州国際ビエンナーレ'07へ行ってまいりました。大友良英さんがキュレーターの『基調の響き 多層の扉』がお目当て。
会場が旧大連航路上屋1号倉庫という、100mはあろうかというとても大きな倉庫で、中をうろうろするだけでもああ来てよかったと思った。廃墟萌え!携帯の電源を切らなきゃいけなかったので、写真を取れなかったのがとても残念。カメラ持ってればよかったなぁ。


第一部 チェ・ジュニョン+ホン・チュルキ(from アストロノイズ/ソウル) 、ディクソン・ディー(香港) 、梅田哲也
わたくし現代音楽とか何とか云うものはさっぱりわからないので、退屈で寝ちゃうんじゃないかと思ってましたが、これがすごく刺激的で寝てなんていられなかった。
とくに梅田哲也さんが、変な楽器(楽器?)てんこ盛りで楽しかったです。どうやって音が出てるのかさっぱりわからないものばかり。会場をぐるぐる歩き回りながら作業する梅田さんに、お客さんがぞろぞろついていったり楽器を覗き込んだりしているのが、なんだかとてもほほえましくてわくわくしました。低音が出る楽器(アルミ缶にお米を入れて熱すると音が出る。いい匂いがしました。)がなかなか鳴り止まなくて、ちょっと困ってるところもかわいらしかった。


第二部 I.S.O(一楽儀光, Sachiko M,大友良英) + ジム・オルーク  サウンド 近藤祥昭
微音での演奏なうえ録音をしているので、できるだけ音を立てないようにしてください。というお願いがあり、衣擦れはおろか、少し関節が鳴っただけでも響くような環境での演奏でした。PAをつかわず、4人が10〜20m離れた位置でそれぞれ音を出していて、不思議な響き。大友さんと一楽さんが見える位置で観ていたのですが、ターンテーブルやギターで、あんな粒子のような音が出るんか…!と思いました。一楽さんはバイオリンの弦のようなもので、金属のようなもの(ようなものばっかだな)を弾いて、耳鳴りのような音を出していました。ドラびでおでしか知らなかったので別の一面が見れてちょっとときめいた…。


30日は行けなくて残念だけど、この会場で観ることができてよかったです。


イベントに行く前に、メインの展覧会も寄りました。
会場は旧JR九州本社ビル。やっぱり今は使われていない建物で素敵でした。廃墟萌え!
内容はほとんどが映像のインスタレーション
時間がなくて、全編観たのは*CANDY FACTORY PROJECTSの『プロジェクション+屋外サウンドインスタレーション SONGS』のみでした。とても観やすく作られていて、言葉と音楽のテンポがよく、コミカルで面白かったです。とくに『Cute or Creepy?』はくすくすと笑い声が聞こえるほど。
ただ映像とか、動くインスタレーションってちょっと苦手かもしれない。見る側の自由度が低い気がする。全部見終わるまでは動けないし、見終ってしまえば、それに対しての興味が失せてしまうようで。